ダメ社会人のダメじゃないかもしれない毎日

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ライトノベルは嫌いではない。いや、むしろ好きな方だ。誰もが1度は想像したことのあるようなファンタジーに溢れた夢のような物語たち。個性豊かなキャラクターたち。確かに内容の濃さ等の面において、純文学などといった、一般小説とは大きな差があると大半の人が考えてしまうのは否めない。しかし、それでいいのだ。それがライトノベルなのだから。むしろそこに差がなかったらビジネスとして破綻している。このような書き方をしていると誤解されそうなのでもう1度書くが、僕はライトノベルが好きだ。それは間違いない。個人的にはライトノベルの面白さだって他の文学となんの遜色もないと思う。

 

一時期、というか今もかもしれないがライトノベル業界で文章のようなタイトルをつけるのが流行ってたなと感じた時期があった。たぶん、そのブームの火付け役になったのは『俺の妹がこんなに可愛いわけがない』だと思う。この物語は非常に面白かった。僕をライトノベルの魅力に引きずり込んだのもこの作品だ。たぶん。たぶんと書いたのは同じ時期にたくさんのライトノベルを同時に読み始めたからだ。本筋に戻ろう。文章のようなタイトルをつけるブームの火付け役になったのが、『俺妹』。これはいいと思う。新しい風を業界に吹かせ、アニメ化にコミカライズまでされるという大成功をしたのだから。僕がうーんと首を傾げたくなるのは、そのおこぼれに与ろうとしている、と言ったら言い過ぎかもしれないが、内容よりもタイトルをいかに長くするかの方に筆者の方が必死になってしまったんじゃないかと思ってしまうような作品が世の中に大量投下されたからだ。それはもう、夏休みの実家で食べるそうめんのように。麦茶に置き換えてもいい。

 

ブームに全力で乗っかる。これは儲けるため、成功するためにはなんの間違いでもない。ただ、ただ単にブームに乗っかっただけでは読者からは冷たい目で見られるし、そういった作品があまりにも多いと、最悪の場合、そのブームの息の根を止めてしまう可能性すらある。これはいけない。

 

このことからわかるのは、2番じゃダメだということだ。何をするにあたっても、火付け役、つまり1番を目指すべきだということだ。そうでなければ、世間からは、ああ、おこぼれが欲しいのねと思われてしまう。そう、世の中に存在する、順位をつけられるもので、1番じゃなくていいものなど存在しないのだ。

 

僕はこれをライトノベル業界から学んだだけでなく、今日の大学からの帰り道、駅のトイレに駆け込み、一安心だと油断したら僕の前に走っていた人でトイレの個室が埋まってしまった時に身を持って痛感させられてしまった。