ダメ学生のダメじゃないかもしれない毎日

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ダメ学生名作を読む『君の膵臓をたべたい』 作 住野 よる

お久しぶりでございます。お久しぶりのこのカテゴリーの記事。ダメ学生名作を読むのコーナーです。いやはや、本を読んではいたもののブログになかなか書く気力が湧かずにこんなに時期が空いてしまいました。さて、そんな今回僕が取り上げるのは

 

 

君の膵臓をたべたい (双葉文庫)

君の膵臓をたべたい (双葉文庫)

 

 

実写化映画も公開され、ますます「キミスイ」ブームが広がりそうなこの作品です。この本が話題になったのはもう2年近く前になるのでしょうか。猟奇的なタイトルからは想像のできない甘酸っぱい文体で描かれる恋愛小説だと数々のメディアが取り上げました。

 

一人称で小気味のいいテンポで紡がれる文章は、もともと「小説家になろう」というサイトに掲載されていたこともあり、そこの客層をイメージしたのかどちらかといえばライトノベルに近い柔らかく肩肘を張らずに読める文章になっており、読書入門にももってこいかと思います。

 

描かれている恋愛模様は一言で言えば、「淡い」です。

「難病だからこそ1日に大きな意味をいい意味で求めない、毎日は平等である」というヒロインである桜良と、「人と関わりたくないからこそ1日に大きな意味を求めない」主人公とが出会いによって大きくその人生観、それだけではなくもっとコアなパーソナリティにまで変化を及ぼしあっていくその様はきっと誰もが初めての恋を思い出すものになっています。

 

お互いの考えを理解したい、しかし主人公の人間性ゆえに何か透明な氷を1枚隔てたようなそのコミニュケーションは読む者の胸を苦しめ、恋愛だけでなく人間関係において大切なものを教えてくれる気がします。

 

運命に翻弄され、多くのことを失い多くのことを得た彼らの物語はきっと、恋愛ではなくその人に与えられた1日をどう過ごすべきなのか深く考えさせられるものでした。氷を溶かし、その胸に桜を咲かせた主人公の物語を是非ともみなさん読んでみてください。